修得した?知を活用する?
―知識を実践の場で活用し、着実に力をつける―
公益学部公益学科では、応用演習科目の中に「社会実習(インターンシップ)」「プロジェクト型応用演習」「超学際演習」「サービスラーニング」「課題解決実践演習」「産学連携型長期学外学修」の5科目を設置。その中からいずれか4単位以上を履修することを義務づけています。これらの演習で学生たちは、実際の課題と向き合い、課題発生の要因を分析し、それに対する解決方法を一人ひとりが模索。グループで議論し、意見を集約、提案?発表します。実践で得た疑問や課題を大学に持ち寄り学び、次の実践の場で活用してみる、こうした繰り返しの学びを通じて着実に力を身につけていきます。
[プロジェクト型応用演習]
地域や社会等の課題について、発生する背景等を考察し、調査?分析等により課題解決策を見出し実践する力を育成します。
大学周辺の水環境モニタリング | 国際裁判シミュレーション |
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池や河川、海、大気の環境測定方法を学び、グループに分かれて大学周辺の水環境を実際に測定し、モニタリングを行いました。 |
実際の国際裁判の資料を使用して、グループごとに、事件の判決案?判決理由を議論しながら作成し、原告?被告に分かれて模擬法廷を実施。終了後に、実際の判決文や裁判官の意見について全員で議論しました。 |
証券投資プロジェクト | Koeki Kids Project |
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金融経済教育推進機構(J-FLEC)が運営する株式学習ゲームを使用し、仮想資金をもとに、実際の株価に基づいて株式の模擬売買を行い、現実の経済や社会の動きを体験的に学びました。 |
子どもの頃に「公益」の視点で物事を考える機会をつくることを目的に、「公益を考える授業」の具体的な方法と内容について庄内地域の小学校、中学校教諭の協力を得ながら研究?開発を行い、模擬授業を行いました。 |
「国民年金」加入行動啓発プロジェクト2024 | 酒田KOEKIマップの作成 |
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地域共通の課題である保険料未納や滞納を予防することを目的に、中学生や高校生に向けて、体育博彩の視点から、国民年金の必要性や役割に関する年金教育動画を作成し、本学公式YouTubeチャンネルより発信しました。 |
既存のマップサービスにはない、地域の魅力と住民への配慮にあふれたマップコンテンツを作成。取材で集めた地元の人しか知りえない情報を、GIS(地理情報システム)に載せて公開しました。 |
地域コミュニティにおける“防災”の仕組みづくり |
POSデータ分析による売り場改善 |
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山形県唯一の離島である飛島で、島民?行政?専門家と連携し、能登半島地震時における避難行動に関するインタビュー調査を通じて、今後の防災?減災のあり方を提案しました。 |
大学がある庄内地域を中心にホームセンターを運営する株式会社チャンピオンが、酒田店の実際の売り上げ個数?価格等のPOSデータを大学に提供。このID-POSデータの分析を通して、チームごとに売り場づくりの提案を行いました。 |
庄内地域の持続可能なエネルギー供給 | 知的な情報システムの実現 |
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演習、実験、ディベートを通して、原子力発電が庄内地域において持続可能なエネルギーに適しているかについてプロジェクト形式で探求を行いました。 |
ソフトウェアやネットワークに関する基礎的な知識やスキルを活用して、それぞれが考える「知的」な情報システムをグループごとに作成しました。成果発表会では各システムの概要と「知的」さポイントを説明しました。 |
二十歳の集い応援プロジェクト2024 | 体育博彩とソーシャルワーク |
ハタチの若者を対象として、郷土愛育成による県内若者定着促進と国民年金加入啓発を目的に、「郷土PR+国民年金加入啓発」構成内容の教育動画を作成し、各地方公共団体及びハタチの若者に向けて、本学公式YouTubeチャンネルより発信しました。 |
ソーシャルワークの理論を踏まえて、体育博彩6年7月の豪雨災害の庄内地域(酒田市、遊佐町等)の被災者に対するソーシャルワークの支援課程について実践的に学びました。 |
デジタル?ITを使っての酒田のまちづくり | |
地元IT企業の社会人とともに取り組んだ演習で、酒田市の総合計画からチームで取り組む課題を選択し、課題分析と解決策の提案を行いました。学んだIT技術を活用した試作システムを実際に作成し、市関係者に成果発表。矢口酒田市長からも好評いただきました。 |
[超学際演習]
2025年度から新たに開講した「超学際演習」は、“公益”の視点に基づく学際的な学びに“現場”での実践的な学びを組み合わせて、企業?団体や行政など多様な人々とコミュニケーションをとりながら問題解決をはかるための方法を実践的に学ぶ演習です。2024年度秋学期に開講したプロジェクト型応用演習「POSデータ分析による売り場改善」は、まさに超学際演習を先取りした内容の演習でした。ここではもう少し詳しく演習の内容について紹介します。
[インターンシップ]
インターンシップは、将来の自分の進路を考えるために、実社会を学びの場として、夏季および春季休業期間中(1~2週間程度)に実施される就業体験。一週間程度、企業や団体で実習する「一般インターンシップ」と、企業や地方自治体が提示した課題の解決策づくりにチーム単位で取り組む「課題挑戦型インターンシップ」があります。
◆◆課題挑戦型インターンシップ◆◆
地域の企業や団体から課題を出していただき、学生たちは最も取り組んでみたいテーマを選択。4~6名の学生で一つのチームを編成して、チームごとに解決策の提言に挑戦するインターンシップです。学生たちにとっては、自分たちの提案が実際の現場で困っていることの解決につながるという達成感があり、課題を出す側にとっても、学生目線での新たな問題解決のアイデアやヒントが得られる、win-winの学びの場となっています。実際に、2020年度に酒田市からの”ごみ排出量削減”課題に取り組んだ学生たちの提案が小学生の教材として活用されたのに続いて、2021年度には”女性消防職員の採用増加について”学生たちが考えたアイディアが採用されパンフレットが制作されるなどの事例も生まれています。
◆◆一般インターンシップ◆◆~就業体験による職業意識の醸成~
一週間程度、企業等に出向いて、その業種ごとの仕事の実際を学ぶ就業体験です。